西畑 皎子(にしはた きょうこ)——1972年

戦争で親を亡くし、幼いころに九州から奈良へ移住。姉・佐和子に育てられ、タイプライターの講師の仕事をしている。保と出会い結婚も考えるが、姉を一人にできない気持ちとの狭間で心が揺れ動く。

comment

原田さんの作品を拝見していましたし、歌が大好きでずっと聞いていたので、同じ役を演じられて嬉しかったです。台本を読んだ際、保役は重岡さんぽいなと思っていたので、重岡さんとの共演が決まったと聞いたときはさらに撮影が楽しみになりました。関西弁での演技に挑戦したのですが、現場のスタッフさんに関西出身の方が多く、困ったらすぐ頼っていました。撮影を重ねるごとに、段々関西弁に染まってきて本番以外でも関西弁になってました(笑)。現場の温かい空気感が作品にも良い影響をもたらしていると思います。この作品を通して、この人のためになりたい、一緒にいたい、何かしたいと思う相手がいるのは、本当に幸せなことだと思いました。今の時代だからこそ、手紙の温かさが改めて伝わると良いなと思います。撮影中も保さんと皎子さんのことを考えるだけで幸せな気持ちになりましたし、こんなに心温まるエピソードが実話だという事が本当に素敵だと思います。映画を観た方にもそれが伝わると思いますので、ぜひ映画館でご覧いただきたいです。

profile

1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。11年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、同年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(NHK)でデビュー。14年、映画『舞妓はレディ』で映画初主演を飾り、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ、映画のみならず、舞台「千と千尋の神隠し」では主人公・千尋役を務め海外公演も成功させる一方、歌手としても全国でライブツアーを行う。近年は、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(NHK)や映画『夜明けのすべて』(24)で主演を務めるほか、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(24)の公開が控えている。